緊急事態宣言と横浜DeNAベイスターズの動画公開

東京都など7都道府県に緊急事態宣言が発出された。最大の要点は、「とにかく外出しない」ことだ。政府としては、人同士の接触機会を7~8割削減したい考えを持っており、そのための対策として、必要以上に外出しないことがもっとも効果的だと判断している。それをより強いメッセージとして発信したのが、今回の緊急事態宣言だ。

首相「皆様の協力あって1か月で緊急事態宣言脱出可能」(NHK)

「不要不急の外出の自粛」は、緊急事態宣言発出以前から呼びかけられていたことだが、そのメッセージは、国民、とくに東京都民にはなかなか届いてないように見えた。東京都の人口は約1400万人。4/7現在の感染者数は約1200人。自分の周りでも感染したという人はおらず、どうしても自分事として捉えられないのは理解できる。

志村けんさんの死去で知った“新型コロナウイルス”の恐ろしさ

コメディアンの志村けんさんが新型コロナウイルスにより亡くなった。けん怠感の症状が現れてから、約2週間というスピードだった。新型コロナの影響でダメージを負ったなじみのお店を助けようと「自分だけは通うから」と言っていたそうだ。もし本当だとしたら、故人には申し訳ないが、どこかで“自分だけは大丈夫”という油断があったのだと思う。

当たり前のように存在していた志村けんさんが、もうこの世にいないという事実。テレビのニュース映像で実兄が抱えていた骨壺が、現在の志村けんさんの姿だと思ったら涙が出た。志村けんさんの死、そして今回の緊急事態宣言により、新型コロナウイルスの恐怖は一気に現実味を増してきた。

弊社でも、予定されていた仕事のキャンセルが相次ぎ、新型コロナが及ぼす影響が他人事ではないことを痛感している。ここにきて「今月の売り上げをどうしよう」と不安な気持ちを抱える中小企業経営者は、僕を含めかなり多いないはずだ。

それでも残念な人々は、後を絶たない

残念なことに、宣言後にハッシュタグ“東京脱出”が急速に検索ランキングを駆け上がり、バスタ新宿が混雑しているというニュースが流れた。「自分が感染しているかもしれない」という想像力に欠けた行動だ。この感染病の恐ろしさは、99人が最大限の注意を払って過ごしたとしても、たった一人の無自覚・無責任な行動によって、その99人を巻き添えにしてしまうところだ。

4/5に放送された「ワイドナショー」(フジ)では、長嶋一茂氏がパーソナルトレーナーとフロアを貸し切りにするとしたうえで、「明日、ジムでキックのトレーニングをしようと思っている」と発言。そこに指原莉乃さんが「絶対にやめたほうがいい。“私は大丈夫”を全員がやっちゃったら意味がない」と反論した。至極もっともだ。特にテレビに出るような影響力のある人には、なるべく模範的な態度でいてほしいと願う。

横浜DeNAベイスターズが、いまできることを発信している

そんな中で、今日、少し気持ちが休まるニュースが、横浜DeNAベイスターズから届いた。

「STAY HOME. STAY SAFE.」公開~選手たちが自宅で過ごす様子や不要不急の外出を控えるメッセージを自ら撮影し、映像にまとめました~


横浜DeNAベイスターズは、自宅で過ごす選手たちがファンの皆様へのメッセージを集めた特別映像「STAY HOME.STAY SAFE.」を球団公式SNS(Instagram,Twitter,Facebook)にて発信いたします。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響を受けプロ野球の開幕が延期となっておりますが、選手たちも不要不急の外出を控えることで“自分を守る・家族を守る・大切な人を守る”ための行動をしております。
 
今回公開する「STAY HOME.STAY SAFE.」は、選手たちが現在どのように自宅での時間を過ごしているのか、そして、日頃から応援してくださるファンの皆様に改めて不要不急の外出を控えるなど、新型コロナウイルス感染症の一刻も早い収束のため、お願いしたいことを自ら自宅で撮影した特別映像です。
 
■ 対象SNS
球団公式 Twitter アカウント:@ydb_yokohama
球団公式 Instagram アカウント:baystars_official
球団公式 Facebook アカウント:@baystars.official

神里和毅選手
乙坂智選手

第一弾は、神里和毅選手、伊藤光選手、中井大介選手、三上朋也選手、三嶋一輝選手、乙坂智選手、今永昇太選手の7選手が登場。今後も順次、球団公式SNSを通じて、選手によるメッセージ映像が公開される予定とのことだ。

このあたりのスピード感は、さすがIT会社だと思う。ファンにとってみれば選手の私生活を垣間見られるだけでなく、“大好きな選手が、不要不急の外出を控えているのだから”と、気持ちを落ち着けて、“じゃあ、私も”と追従することができるのではないだろうか。

強引に新型コロナ問題とベイスターズ情報とを結びつけてしまった感はあるが、ファンとして球団の取り組み、それに対する選手の協力体制に感銘を受けたので、ここに記しておこうと思った次第。

文=小貫正貴(エンターバンク)